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管理人、ari-Tが読んだ本(主に小説)、マンガ、めったに無いけど雑誌の感想を書いてくブログです。
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昔こあったどな
今回は番外編。


金、土、日とバイクで岩手に行ってきました。
帰りがずっと雨だったのでアパート着いた時は瀕死状態でした。

さ・・・寒い・・・


で、遠野に寄ってきたのでそこで聞いた昔語りの感想を。
遠野物語 (集英社文庫)遠野物語 (集英社文庫)
(1991/12)
柳田 国男

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遠野物語は高校の頃一度読んだきりだったけど、案外覚えている話も多くて自分でちょっと驚いた。
今回の旅で直接語り部さんから聞けた話は、

・おしらさま
・ザシキワラシ
・猿と蟹の餅つき

の3つ。


他にも伝承館や博物館でいろいろ話は(映像等で)聞けたんだけど、せっかくなので上記の3つのお話の感想を。


・おしらさま
遠野と言えばこれ!という話その1。


ある夫婦の1人娘が年頃になっても一向に嫁に行こうとしないので、心配した父親がわけを聞くと、家にいる立派な雄馬と夫婦になりたいのだと言う。
そんなことは許されるものではないと怒った父親は、泣いて止める娘を振り切って馬の首に縄をかけ、木に吊るして殺し、皮をはいでしまった。
すると不思議なことに、剥がれた馬の皮がすっぽりと娘を包み、そのまま天に昇っていってしまった。
その後、悲しむ夫婦の夢枕に娘が立ち、親不孝にも二人より先に天に昇ってしまった罪滅ぼしにと養蚕の方法を教えたという。


おしらさまは養蚕の神様なんだそうだ。
最後の部分が取ってつけたように養蚕と結びついてるけど、前半の娘が馬とめおとになりたがるって部分の成り立ちがかなり気になる。
遠野は名馬の産地で馬の飼育が盛んだったらしいから、こういう話が出来たんだろうか?
誰か解説してくれる偉い人いませんか?


ちなみに自分が以前本で読んだおしらさまの話は、馬の皮を剥ぐんではなくて首を切り落とす話だった。
口伝の物語って言うのは、語り継がれる段階で細部が微妙に変化していて面白いと思う。


あと、博物館で見たおしらさまの人形は、ちょっと怖い。
夜中に部屋にあったらかなりびびると思う。



・ザシキワラシ
遠野と言えばこれ!という話その2


ある村に、十数代続く名家があった。
ある日の晩、その名家のそばを通りかかった男が見慣れない二人の女の子と出会った。
こんな夜更けに子供が出歩くなんて妙だと思った男は、女の子にどこから来たのか尋ねた。
すると女の子は、件の名家から来たのだという。
あの家にこんな女の子はいなかったはずだと思った男は、今度はそれならばこれからどこへ行くと尋ねた。
すると女の子は、少し離れたところにあるどこそこという村の某と言う家は、暮らし向きは悪いがまじめで働き者である、その家に行くのだと答えた。
男はそれならば気をつけて行け、と言って女の子を見送った。
男はひょっとして、自分は嫌なものを見てしまったのかもしれない、件の名家に何事も無ければいいが、と思った。

それから幾日もしないうちに、名家の一族郎党、使用人に至るまで茸の毒にあたって1日のうちに死に絶えてしまった。
誰もいなくなった家に、親戚やら近所の人やらがおしよせて、この掛け軸は自分がもらう約束をしていた、こっちのツボは自分が、自分は主人に金を貸していたなどと言い、あっというまに家は空っぽになってしまった。
偶然茸を食べた時によそで遊んでいた7歳ばかりになる女の子だけは生き残り、親戚に引き取られたというが、その子も長くは生きずに亡くなってしまったという。

一方、二人の女の子がこれから向かうといった家は、急に景気がよくなり、現在も続く長者になったという。


一族郎党皆殺しというかなり攻撃的なザシキワラシ。
貧乏になったり落ちぶれたりするくらいの話が多いけど、さすが本場のザシキワラシは一味違う。
ザシキワラシに来て欲しい!って人はいなくなった後のことも覚悟しといたほうがよさそうだ。

ところで遠野の博物館でザシキワラシの予想図、というか伝えられている姿の再現コーナーがあったんだけど、手だけの姿で障子や壁から現れるザシキワラシはかなり怖いと思った。
まあ幼女だったらまだ可愛いもんだけど(それにしたって家の中にいきなり現れたら驚くだろうけど)、手だけって。

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あ、ところで、まあ幼女が可愛いって言ってもそういう意味じゃなくて、
別に僕は決してロリコンとかじゃないんですけどね。





・蟹と猿が餅つきした話

あるところに、サルと蟹がいた。
二人はある日、餅を食べようと思い立った。
猿は杵で餅をつき、蟹は餅をこねた。
いい具合につきあがってきたもちを見て、猿は蟹に食わせるのは惜しいと思い、うすごと餅を担いで山へ逃げてしまう。
蟹が必死で追いかけると、どうしたわけか餅が地面に落ちていた。
猿はそろそろ蟹も追いかけてこないだろうと思い、持ちを食べようと担いでいたうすの中を見るが、餅がない。
さては途中で落としたかと今来た道を引き返してみると、蟹がうまそうに餅を食っている。
その餅をよこせと猿が蟹に怒鳴ると、蟹はこれでも食ってろと餅の土のついた部分を猿に向かって投げつけた。
熱い餅が顔に当たってしまったので、サルの顔は今でも赤いんだそうだ。


猿蟹合戦の変形版?みたいな話。
笑い話、起源譚の部類だろうか。
遠野では、良く知られた昔話でも部分的に異なったものが多くあって、時間があればもっと沢山話を聞きたかったなぁと思った。



あと今回、話を聞いてて強く思ったこと

聞いてると眠くなる!

やはり小さい頃に婆様が布団の中で話してくれた物語の雰囲気に近いものがある。


遠野は観光地だけど、落ち着いた雰囲気のいい街だった。
親から子へ語り継ぐ物語って言うのは、いつの時代になってもなくなって欲しくないと思う。
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コメント
コメント
測定中のひまつぶしに読んでたけど面白いね。伝承系の話って今ホントに絶えかけてるんじゃないかな。そういうの仙台にもあんなら聞いてみたいわ
2008/09/22(月) 14:01:46 | URL | やまと #- [ 編集 ]
>やまと

仙台でもどこでも、ちょっと前までは日本のどこでも口伝の物語ってのはあったと思うよ。
自分もばあさまから小さい頃に寝物語に聞いた話がいくつかあるし。

そういうのが完全に消えてしまわないうちに、記録として残しておくのはとても大事なことだと思うんだけどね。
2008/09/24(水) 14:36:12 | URL | ari-T #pcML1Gr2 [ 編集 ]
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2008/08/25(月) 12:28:11 | 激安!池袋の私書箱新規オープンです
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